建築家・黒川紀章
 設計事務所を開設したものの、仕事の依頼はなし。それでも、夢いっぱいの青年に悲愴感はなかった。腕を磨こうと、仕事を受けたつもりで図面を引く。 そうめんで模型を作っては壊し、ゆでて食をつないだ。 のちの世界的建築家・黒川紀章氏の青春期だ。 氏が『わたしの失敗』(産経新聞出版)につづる苦闘の日々は、失敗などではなく、未来に飛翔するための負けじ魂を培う軌跡だったに違いない。 不遇は、失敗どころか、自身の一念次第で、幸福境涯へと変毒為薬する起点になる――こう仏法では説く。 池田名誉会長も「青春に、取り返しのつかない失敗など絶対にない」と。こうした不屈の信念と挑戦が、確固たる人生を築いていく。 黒川氏が初期に手がけた公共建築物の寒河江市役所(山形県)に赴く機会があった。入り口に、岡本太郎氏が制作した照明がつるされていた。 予算がないのに、大胆にも依頼してきた青年建築家の情熱に心打たれた大芸術家が快諾したのだという。 青年の情熱に勝る変革の力はない。自身の使命を忘れない青年には、苦節も、苦境も、飛躍への“こやし”となろう。(城)
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by super2525 | 2009-11-20 12:08
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